2008年09月

2008年09月25日

椅子は立ち上がるためにある

e5480fbc.JPG「椅子は立ち上がるためにある。」
「芸術は爆発だ!」と言った岡本太郎が、何かのコマーシャルでそう言ったそうです。

“最新のドイツ住宅事情から、今、日本が学ぶべきもの”
というセミナーで、講師、ドイツ在住の森 恵さんはこの言葉を例にあげ、
「『住宅は住むためのものではなく、家から出かけるためにある』
と言いたい。家の中で、核家族だけで暮らしていては幸せはない。家を出て、外の人たちとの関わる、よその家族との関わりなしで、人は幸せになれない。」
という導入で、ドイツの住宅事情について話されました。

森さんは、子育て中は、シャーフブリュールという郊外のエコビレッジ、子育てを終えた今は、町(まちの名前は聞き漏らしました)の中の古い建物に住んでいます。

エコ資材を使った省エネ住宅を建てただけではエコビレッジとは言わない。住民が交流しあい、エコビレッジが目指す思想を共有して暮らしを楽しむすることがエコビレッジの必須条件。

街中の住まいは1階は住まいとせず、店舗や事務所など人が出入りするものにすることが義務付けられているそうです。絵が好きな人が無料の絵画教室を開いたりする例が紹介されてました。

コーポラティブハウスも奨励されており、参加者が足りない場合は市が紹介するなど、周りの方たちと交流する暮らしを大切にするのがドイツ流の住まいづくりだという報告でした。




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2008年09月17日

職人さんがいなくなる

92005c48.JPG今年のお正月に末っ子のフィアンセ(春に結婚)が来てくれたときに、私が大好きだった娘時代の着物を彼女も気にってくれたのですが、その着物をたたむ時に裾が擦り切れていたことに気がつき、彼女が着てくれるなら、裾回しを天地替えしておきたい。。。とおもいつつ、春も夏も過ぎてしまい、秋風を感じるようになって、母の縞の黄八丈も仕立て直して着てみようか。。。ということで、ネットで調べて、藤工房さんに来ていただきました。

藤工房さんは、明治の初めに仕立て業をはじめ、4代目だそうです。発祥の地は、私の家から数分の和裁教室の看板のある建物、その後、千葉市と京都に教室、工房を広げているそうです。呉服屋さん経由では職人さんに手間賃が安くなる。少しでも職人の手間賃を上げたいということで、仕立て屋の看板を掲げて直に仕事を取るようになったそうです。

藤工房さんと話していたら、大江戸東京音頭のご縁で知り合ったあつこさんが、古いものを手入れして着ているのは、昔の着物がいいものだということもあるけれど、価格が安いからと外国製の新品の着物ばかりになったら「日本から職人がいなくなる。。」と言っておられたことを思い出しました。

藤工房さんによると、
「(洗い張り、仕立て、染めはまだいいが)「紋」の仕事がなくなった。今の職人が死んだら後はないだろう。。。縫い紋は刺繍の人がやれるかもしれないが。。。」
とのことでした。


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2008年09月15日

「りんどう」をいただきました

2000915りんどう2000915りんどう2






先週、「いのちの作法」の西和賀町で開かれた「居住福祉サミット」に参加、初めての岩手体験に続き、今朝は、岩手県出身の知人が郷里から届いたリンドウをおすそ分けいただきました。安代町。。今は合併して八幡平市。。のりんどうです。

いくつになってもお花をいただくのはうれしいものですが、りんどうをこんなにたくさん生けるのははじめです。
季節がら敬老の日の贈り物に通信販売されているようですね。

来月は、「クリーンエネルギーの町」宣言をしている葛巻町を訪問する予定です。
今年は岩手にご縁があるようです。


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2008年09月12日

自在空間。。。好みの間取り、好みの内装設備

87870129.JPG住文化研究会(デベロッパーで働いている女性たちの勉強会)で山田建設さんの「自在空間」のモデルルルームを見学し、意見交換をました。

「自由空間」は可能な限りマンションの注文建築に近づけようというものです。マンションの場合は、フリー設計といってもキッチンや浴室の位置は変えにくいのですが、同社は二重床にして配水管等を床下に納めているため、水周りのの位置も自由にできます。

完全なフリー設計で、一戸一戸、建築士が個別に設計していはコストがかかりますので、サンプルプランをたくさん用意し、販売価格をスケルトン部分(構造体部分)とインフィル部分(内装設備)に分け、インフィルは3段階のグレードで価格を提示し、お客さまの好みの間取り、好みの内装設備を選んでいただこうというものです。それでも、相当に手間とコストがかかるはずです。同社はもともと建築会社で、自社内に工事部門を持っているからこそこういう企画が可能なのでしょう。

ただし、建築工事の進行に合わせてインフィル工事も進行しますので、一定期間が過ぎると自由の範囲が限られることになります。

2008年09月11日

入居2年目のエコビレッジ見学

住生活女性経営者会議のメンバーで、株式会社リブランのエコビレッジ板橋本町(入居2年目)を見学しました。

エコビレッジシリーズは緑のカーテンを奨励し、ツルを這わせるロープを張れるようにと天井にフックをつけているのですが、入居者の9割が朝顔、糸瓜、ゴーヤ等をベンダで育てているそうです。この緑のカーテンと風が吹き抜ける設計で、この夏もほとんどエアコンなしで過ごせたとか。

エントランスの正面の中庭には雨水を循環させたせせらぎがあります。中庭に面する壁の緑のカーテンは常緑の蔦、せせらぎの向こうの緑の木々も自然な感じで育っています。

蛍を放つ計画があると聞いていた近くのマンションの近況をお聞きしたら、昨年、放った蛍が今年は自生したということです。

「雨水濾過という人口手段は使っているけれど、少し配慮すれば、都会にも自然が戻ってくる。マンションの企画は楽しいです。」

とおっしゃっていました。


2008年09月08日

早くから農協を合併し、りんどうの新種開発も・・・3日目(1)

20080908りんどう20080908ゆり






町の合併よりずっと前に湯田農協と沢内農協が合併しています。農業は米作が中心ですが花卉栽培にも力を入れ、リンドウ、百合が特産になっています。

リンドウは西和賀農協独自で5新品種が開発されています。色や形の個性だけでなく、開花の時期をずらすことも工夫されています。
写真は新種として認められた「蒼い風」です。

百合はもともと日本に自生していたものですが、オランダなどが持ち帰って品種改良を重ねており、今からの開発は採算がとれないということで、百合の球根は輸入しているそうです。
トラック積み込み前の百合は、雪を壁に詰め込んだ冷蔵倉庫に保管されていました。


生命尊重行政の拠点「沢内病院」・・・・3日目(2)

20080908西和賀病院2008090深澤村長8






昭和29年に開設以来、住民の健康を担ってきた沢内病院です。
隣の銅像は、生命尊重行政を実践し、乳児死亡率ゼロを達成させた深澤晟雄村長(昭和32年に村長就任)です。

医師不足の悩みはここも同じで、昨年は病院長空席だったけれど、今年になってようやく院長が来てくれたそうです。

後期高齢者保険などには従わざるを得ず、サービスも後退せざるを得い中でも、週2回、病院のバスを走らせ、自力で病院に行けな人を足を確保するなどは続いているようです。

銀河ホール舞台で、高齢者劇団の本読み稽古・・・3日目(3)

20080908銀河ホール20080908ホワイエ






旧沢内村は生命尊重行政が特徴ですが、旧湯田町は温泉と鉱山で栄え、外部から人、文化が入って芸能が栄えたそうです。町の中心部がダム錦秋湖に沈み、鉱山が閉鎖され、人口が3分の1になるとう激変のなかでも、芸能を愛する風土は変っていないようです。

ほっとゆだ駅に近くに銀河ホールがあります。ホワイエから錦秋湖を眺められます。渇水期には水上舞台も。。。

座席数300。これはマイクなしで人の声が届くのにちょうどよい大きさなのだそうです。今年も、ここで演劇祭が開催されます。

地元高齢者劇団が舞台装置が仕上がった舞台上での本読み稽古をしていました。特定の演劇好きの高齢者が継続して活動しているのではなく、毎年、新たに役者を募集しています。役者は素人でも、脚本、演出はプロ。舞台装置もプロ劇団なみの立派なものです。

舞台の下の石は住民が持ち寄ったもです。住民たちみんなでこの舞台を支えていくのだという強い思いを現しています。


長瀬野地区新集落のみなさんとの懇談・・・・3日目(4)

20080908公民館新集落の皆さん






サミット最終プログラムは長瀬野新集落を訪問し、公民館で住民のみなさんと懇談しました。公民館は町の所有ですが、維持管理は自分たちです。年間220日以上活用されているそうです。

住民の女性たちの声です。
古い家は広かったけれど、公民館で冠婚葬祭をするので自宅は半分でいい。暖房効率がよく、家事も楽になった。移住してよかった。。。
水洗便所もうれしかったようです。
「銀座エリアだって水洗に便所になっていないのに贅沢だ。」
と言われたそうですが、
「それなら移住の話はやめる。」
と譲らなかったら、お国の方が、
「(画期的事業だと言われているのに、今更、)やめられては困る。。。」
と浄化槽予算も認められたそうです。

20080908新集落20080908新集落2







各戸は塀を設けていません。
建築協定とかオ−プン外構という言葉もない時代に、話し合いでそうなったそうです。

きれいに草刈管理されているなぁと思ったら、毎月第一日曜日、つまり訪問の前日が住民による草刈清掃の日でした。

2008年09月07日

「居住福祉サミットin西和賀」会場は廃校になった高校・・・・2日目

翌日のサミット本番の会場は廃校になった高等学校です。
今は町役場の支所と老人福祉センタとーして利用しているようです。

20080907照井初代会長20080907藤井みどり学園長報告者は4人、そのうち2人が、居住福祉学会から2008年、居住福祉資源認定証を授与にされた西和賀町長瀬野新集落の報告です。

左が長瀬野地区新集落住民の会の初代会長照井氏です。
冬季は雪に閉ざされて完全に孤立してしまう中山間地から、55世帯纏まって平地に集団移住しています。過疎化、限界集落が問題になっている最近の話ではなく、昭和40年代の移住です。戦後の復興が進み、雪深いこの地域でも県道の除雪がされるようになったことで、照井さんたちは「県道から遠い中山間地の住まいは取り残され、過疎化するだろう。そうなる前に打って出よう。」と、平地県道沿いの未利用地に目を付け、利用できる国の補助制度はないかと知恵を絞った結果、国も面白い事例だと興味を持ったのだそうです。今も55世帯が維持されています。

右は盛岡市の児童福祉施設みちのくみどり学園の藤井園長です。
みどり学園の子供たちが長瀬野新集落で受け入れてもらっている。今の児童福祉施設の子供たちの多くが心のケアが必要な被虐待児童、その子供たちが自然の中で長瀬野地区の皆さんと過ごすことで目に見えて変る。そういう関係が十数年続いており、この数年は、みどり学園の子供だけでなく、首都圏の児童福祉施設の子供たちも広げている。夏休みだけでなく、5月の連休にもお世話になっている。。。という報告でした。

2008年09月06日

「居住福祉サミットin西和賀」に参加しました・・・・1日目

20080906ほっとゆだ0居住福祉サミットが開かれる岩手県西和賀町は奥羽山脈に抱かれた盆地で、北上線「ぽっとゆだ駅」は温泉のある駅です。北上線は北上発10時40分の後は1時30分という単線ですから、利用者は付近の住民でしょうか。それとも「待ち時間にひと風呂浴びてください」でしょうか?



20080906冷麺20080906古代米粉駅前の観光案内所建物内の食堂で昼食に古代米の粉を入れた冷麺をいただきました。
物産売り場では古代米粉も買いました。


20080908いのちの作法サミット開催前夜の映画「いのちの作法」の鑑賞会がありました。豪雪、貧困、多病多死という三重苦の状況の中で、老人医療費を無料にし、日本で最初に乳児死亡率ゼロを達成して以来、これを誇りに、「いのちを尊重することこそが大事」を貫いてきたこの町の思想、哲学を伝える映画です。
YouTubeに予告編がありました。
20080906高橋町長
映画鑑賞の後は、高橋町長の歓迎講演です。
講演の内容は町の歴史、小さな村から、どうして優秀で品格のある人物がたくさんいたか。。。
現時に敗れた平家の落人が対馬海流で。。。
平泉の落人が。。。

2008年09月04日

Google Chremo 試しました

e5f54aea.JPGマイミクの同業の男性の日記で「Google Chremo」を知りました。
「Internet Explorer」に代わるフーリソフトソフトです。

早速、ダウンロードしてみました。
取りあえずで、考えなしにサイトが並んでいますが、とにかく画面転換の早いこと。。。。

ダウンローも簡単です。
http://www.google.com/chrome





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四捨五入したら70才というのに。。。。

efca2dd2.jpgこの夏は、アメリカから帰って来ていた娘に勧められ、自宅近くにある「ほっとヨガ」を体験、4回目で軽いぎっくり腰、これでめげてはいけないと3週間近く休んで、昨日から、また、通ってみることにしました。若者向けではないと思われるアンチエージングクラスにしました。

「ほっとヨカ」は汗をかくのが気持ちいいこともありますが、それより堅くなってきたきた体をなんとかしたい。
最近、Tシャツを脱ぐにも左肩が痛む始末。この絵のような簡単なポーズでも辛いものがあるのです。

アンチエイジングでもうひとつ。

私より10才以上若い女性経営者たちから、屋久島に誘われました。
現地のガイドさんによると、トレッキングシューズが相応しいとのこと。

トレッキングシューズなるものを履いたのは50年近く前、ボーイフレンドにリュックも靴も用意してもらって丹沢に登って以来です。

ああいうのを今の私が???

ということで、年下の仲間に迷惑をかけないよう、今から1ヶ月半、体力づくりをしようと、自宅マンション8階、オフィス6階の階段を登っています。

その話を同年代の昔のアスリートに話したら、階段は一段おきに登れと言われました。
それは無理だろう。。。と思ったのですが、手すりのある階段で試してみたら、2階、3階程度なら登れます。

ただし、自宅マンションは手すりが左側で駄目。左では腕も肩も痛くて体を支えられない。もちろん会社のビルの階段は手すりなどありません。

ということは、通勤途中の駅の階段などを一段おきにやるわけです。
同行者がいるときはやりませんからご安心ください。


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