2009年10月
2009年10月29日
「逝きし世の面影」映像版?
http://www.pinktentacle.com/2009/10/animated-stereoviews-of-old-japan/
上の動画はマイミクの日記で知りました。YouTubeの動画なのででこちらでも紹介させていただきました。(BGM喜多郎のMatsuri)
「逝きし世の面影」という本を読みあげたところです。
江戸時代から明治にかけて来日した外国人たちが書いた紀行文、日記、報告書など膨大な文章を引用して、あの時代の日本がどんなだったかを書いている本です。
文庫本サイズで厚さ3センチもあるし、読めない漢字がいっぱいで一気に読めなくて。。。。でも、とてもいい本です。
上の動画はその「逝きし世の面影」の映像版を見ている思いです。
2009年10月28日
松戸で「沈まぬ太陽」を観て浅草で「にぎわいとお祭り」
朝一番の回で「沈まぬ太陽」を観てきました。10:15〜の回で80%くらいの入場率、地元のシネコンでこんなに人が入っているのは初めての体験。大ヒットのようです。
見ごたえのあるいい映画です。でも、日航社員の給料、企業年金の引き下げなしに税金投入はすべきでないとと言われている時代背景があり、日航の組合闘争には共感できない人が少なくないでしょう。
「沈まぬ太陽」の新潮連載は1995年〜1999年、連載終了時点からだけでも10年以上経っています。映画では
「。。。。(君のような)そんな強い思いが会社を立て直させるのだ」
と実質解任されて国民航空を去る国見会長が主人公に言っていますが、その後、ますます経営状況は悪くなっている。日航は倒産させてから出直すべきなのでしょう。
夜は浅草ビューホテルで「にぎわいとお祭り」というベントに参加してしました。「無限なる創造場の会」の尾花幸二さんの熱い思いに浅草おかみさん会が協力し、平成18年から毎年開催しています。今年は松岡正剛氏の基調講演、真砂秀朗氏、9月にCDデビューしたばかりの葵と楓ちゃんの演奏があり、最後はいつものように大江戸東京音頭で盛り上がりました。
見ごたえのあるいい映画です。でも、日航社員の給料、企業年金の引き下げなしに税金投入はすべきでないとと言われている時代背景があり、日航の組合闘争には共感できない人が少なくないでしょう。
「沈まぬ太陽」の新潮連載は1995年〜1999年、連載終了時点からだけでも10年以上経っています。映画では
「。。。。(君のような)そんな強い思いが会社を立て直させるのだ」
と実質解任されて国民航空を去る国見会長が主人公に言っていますが、その後、ますます経営状況は悪くなっている。日航は倒産させてから出直すべきなのでしょう。
夜は浅草ビューホテルで「にぎわいとお祭り」というベントに参加してしました。「無限なる創造場の会」の尾花幸二さんの熱い思いに浅草おかみさん会が協力し、平成18年から毎年開催しています。今年は松岡正剛氏の基調講演、真砂秀朗氏、9月にCDデビューしたばかりの葵と楓ちゃんの演奏があり、最後はいつものように大江戸東京音頭で盛り上がりました。
2009年10月26日
みかん山の収穫祭に参加しました。
先週末は東京の女性経営者たちで静岡県中小企業家同友会浜松支部の収穫祭に行ってきました。会場はたちばなファームです。
収穫祭前日に渥美農園さんでみかん狩りを体験、翌日の本番は、東京組みで大根とこんにゃくの味噌おでんを出店しましたが、豚汁、おにぎり等々のお手伝いも楽しみました。
ここは誰もが知っている「三ケ日みかん」の産地ですが、渥美農園さん、たちばなファームさんのみかんは「温州みかん」とだけ表示して販売しています。「三ケ日みかん」は三ケ日農協ブランドで、渥美農園さんたちは有機農法による減農薬栽培で育て、農協を通さずに販売しているため、「三ケ日みかん」という表示はできないのだそうです。
最近摘果したらしいみかんが落ちたままになっています。この小さな摘果みかんでも十分に甘い。
東京から行ったメンバーの栗田さん(有限会社トランスクリタ社長)が渥美農園のみかんの木を持っています。栗田さんの木の敵果みかんもいたいただいたところとても甘い。これなら間違いなく最高においしいみかんになるでしょう。栗田さんのみかんは旬の食卓便で購入できます。
会場は渥美農園さんの選果所です。ジャズステージは 静岡中小企業家同友会メンバーの山本園芸の山本哲也さん(右端のギタリスト)とそのお仲間のHeart Warm Companyです。
バーベキューのお肉は牛とダチョーが選べたのでダチョーにしてみました。おいしい!とは言えない程度のおいしさでしょうか。それでも食料生産効率としてダチョーは優れているのだそうです。
お餅の皮が厚い大福餅は大人気でした。
収穫祭前日に渥美農園さんでみかん狩りを体験、翌日の本番は、東京組みで大根とこんにゃくの味噌おでんを出店しましたが、豚汁、おにぎり等々のお手伝いも楽しみました。
ここは誰もが知っている「三ケ日みかん」の産地ですが、渥美農園さん、たちばなファームさんのみかんは「温州みかん」とだけ表示して販売しています。「三ケ日みかん」は三ケ日農協ブランドで、渥美農園さんたちは有機農法による減農薬栽培で育て、農協を通さずに販売しているため、「三ケ日みかん」という表示はできないのだそうです。
最近摘果したらしいみかんが落ちたままになっています。この小さな摘果みかんでも十分に甘い。
東京から行ったメンバーの栗田さん(有限会社トランスクリタ社長)が渥美農園のみかんの木を持っています。栗田さんの木の敵果みかんもいたいただいたところとても甘い。これなら間違いなく最高においしいみかんになるでしょう。栗田さんのみかんは旬の食卓便で購入できます。
会場は渥美農園さんの選果所です。ジャズステージは 静岡中小企業家同友会メンバーの山本園芸の山本哲也さん(右端のギタリスト)とそのお仲間のHeart Warm Companyです。
バーベキューのお肉は牛とダチョーが選べたのでダチョーにしてみました。おいしい!とは言えない程度のおいしさでしょうか。それでも食料生産効率としてダチョーは優れているのだそうです。
お餅の皮が厚い大福餅は大人気でした。
2009年10月23日
「東アジア共同体」より一足先に「国際箸文化交流」
株式会社兵左衛門会長浦谷兵剛氏を講師にお招きし、「ブランド確立の軌跡」というテーマで勉強会がありました。
「兵左衛門」は福井県小浜市の塗り箸づくりの会社、浦谷氏はNHK朝の連ドラ「ちりとてちん」の主人公の父親のモデルになった方です。小浜市がオバマ大統領に送ったのも「兵左衛門」の箸(折れた野球バットの再利用)だそうです。
本物づくりを目ざして「兵左衛門」のブランドを確立した軌跡は省くとして
出前授業「お箸知育教室」を開催し、箸川柳をを募集し、日本箸文化研究所、国際箸文化研究所(9月にNPO国際箸文化協会認証取得)を設立されています。鳩山首相のいう「東アジア共同体」の実現より一足お先に「箸文化圏」で交流をスタートさせているようです。
「兵左衛門」は福井県小浜市の塗り箸づくりの会社、浦谷氏はNHK朝の連ドラ「ちりとてちん」の主人公の父親のモデルになった方です。小浜市がオバマ大統領に送ったのも「兵左衛門」の箸(折れた野球バットの再利用)だそうです。
本物づくりを目ざして「兵左衛門」のブランドを確立した軌跡は省くとして
出前授業「お箸知育教室」を開催し、箸川柳をを募集し、日本箸文化研究所、国際箸文化研究所(9月にNPO国際箸文化協会認証取得)を設立されています。鳩山首相のいう「東アジア共同体」の実現より一足お先に「箸文化圏」で交流をスタートさせているようです。
2009年10月17日
子供の才能は無限!
石岡美奈子さんの「なるほどこういうことだったのか!わかったIT用語 」というメルマガをとっています。今日の16進数と色表記の話も「わかったっ♪」でした。
そのメルマガに石岡美奈子さんがミクシ会員。。。。という記載があったので、ミクシサイトで検索して彼女の日記を読ませていただきました。
テレビで紹介されたあの横峯式教育法を実践している学校法人永田学園・昭和幼稚園のサイトを作ったそうです。日記にサイトで使用している動画がありました。その子にあった何かを伸ばすのではなく、どの子もみんなできてしまうところに感動。
そのメルマガに石岡美奈子さんがミクシ会員。。。。という記載があったので、ミクシサイトで検索して彼女の日記を読ませていただきました。
テレビで紹介されたあの横峯式教育法を実践している学校法人永田学園・昭和幼稚園のサイトを作ったそうです。日記にサイトで使用している動画がありました。その子にあった何かを伸ばすのではなく、どの子もみんなできてしまうところに感動。
2009年10月16日
勝間勝代のクロストーク「マスメディアの未来を対話しよう」
数ヶ月前、ある方のお名前を検索したら、「勝間和代のクロストーク〜みんなの経済会議〜」のその方の発言のページが検索されました。ハンドルネームではなく実名で発言するサイトだったのです。最新のクロストークのテーマも「ネット上でも実名で表現を」です。
↓ はクロストーク開始1周年記念イベントの動画です。
↓ は勝間さんのメルマガで配信されているメルマガ会員向けの動画です。会員向けとは言ってもYouTubeにも載せてありましたので紹介します。
私は、まだ、ツイッターは未体験です。
↓ はクロストーク開始1周年記念イベントの動画です。
↓ は勝間さんのメルマガで配信されているメルマガ会員向けの動画です。会員向けとは言ってもYouTubeにも載せてありましたので紹介します。
私は、まだ、ツイッターは未体験です。
2009年10月12日
「ヴィヨンの妻」を見てきました
主人公は太宰にとって理想の妻。お金にルーズでも、外に女性がいても、愛人と心中しても許してくれる。でも、夫は理想の妻は他の男性も放っておかないだろうと嫉妬し、妻は夫の嫉妬を自分への愛情として受け止めて母親のよう包み込む。。。
理想の妻は女性たちもこんな風に人を愛してみたいと思ってしまういい女。その主人公を演ずる松たか子もいい女優ですね。いい映画は劇場で見て応援しましょう。
理想の妻は女性たちもこんな風に人を愛してみたいと思ってしまういい女。その主人公を演ずる松たか子もいい女優ですね。いい映画は劇場で見て応援しましょう。
2009年10月10日
ウーハーたちが籾殻で遊んでる!
「非電化工房弟子入り日記」から拝借した写真です。
ブログに貼ったリンクを確認しようと「弟子入り日記」を開いたら、台風一過の非電化工房の様子と、ウーハーたちの宿舎の断熱材に使う籾殻の山と格闘するウーハーたちの写真がありました。
写真の様子では籾殻集めは大変そうで、単純で面白くもなさそうで、「ご苦労さま」と思ったのですが、今日、日記を覗いたら、こんな楽しそうな作業日記が続いていました。
ブログに貼ったリンクを確認しようと「弟子入り日記」を開いたら、台風一過の非電化工房の様子と、ウーハーたちの宿舎の断熱材に使う籾殻の山と格闘するウーハーたちの写真がありました。
写真の様子では籾殻集めは大変そうで、単純で面白くもなさそうで、「ご苦労さま」と思ったのですが、今日、日記を覗いたら、こんな楽しそうな作業日記が続いていました。
2009年10月07日
非電化工房見学会
NPO法人緑の家学校のメルマガで那須の非電化工房を知りました。
ネットで調べると工房の主藤村靖之氏は発明の神様と言われる方、困っていると相談されると「発明家の出番!」とモンゴルでもナイジェリアでも出かけてお役に立とういうお金儲けとは別の次元の発明カ家のようです。
非電化って?ということもありましたが、非電化工房弟子入り日記を書いている住み込みの若者たちウーファー1期生にも興味があり見学会に出かけました。
レジメにはウーファー=W.W.O.O.F.erとあり、Willing Workes Of Orgnic Farm にer? とお聞きしましたが、確認するとWWOOF JAPANというサイトがあり、ここでのウーフはWorld Wide Opportunities on Organic Farmsとなっています。どちらにせよ、ウーフ、ウーファーということば定着しているようです。
案内してくださったのはご子息の藤村研介氏、米国ミシガン大学で熱力学を学びGEに勤務した後、帰国して靖之氏の意志を継がれご夫婦で那須に住んでいるそうです。
ムーミンハウスと名づけたスエーデンのガーデンハウス。外壁はドイツ製の天然の塗料、内壁は蜜蝋を塗る予定。屋根に小さな太陽光発電、日本では直流の省エネ電球がないので電球は輸入品。太陽光発電は直流、交流に変えるインバーターが不用、返還ロスがない、直流は電磁波ないとも言われている。。。
モンゴルのゲル。これから煙突をつけるストーブはモンゴルで使われている薪ストーブ。実際には動物の糞を燃やしている。糞と言っても乾燥しているので匂い等は全くない。ここを外来者の宿泊施設とする予定。
ゲルの左奥に見えるのがパッシブソーラ実験棟。農家が農作業の休憩や倉庫用に使った壁1枚、屋根1枚の建物。現在はウーファーたちの宿舎。自分でベットを作り、母屋から水道を引き、寒くなる前に外壁に断熱材を入れる作業を仕上げねばならない。断熱材は近隣の農家より籾殻を購入済み、出来合いの断熱材を貼るようなわけにはいかい。調理用コンロを入れたが今は母屋で食事をしている。
ウーファー4人のうち2人は体育会系だけれど、40キロしかない男性も。彼は体重を増やすことが課題に加えられ、既に10キロくらい増えているらしい。大工仕事も薪割りも水道の引き込みの土方作業(凍るので深く掘らねばならない)も重労働だけれど、サラリーマン時代のようなストレスがなくなり食べられるようになったのだそう。
ゲルの中に飾ってあった写真。左はテレビで見たことがあるバッテリーを載せた小さな車を馬で引いて転がし発電している様子。2時間走ると1週間分のゲルの中で使う照明と小さなテレビの電気が起こせる。
右の地中に埋まっているのが非電化冷蔵庫。地中に埋めているのは断熱効果を上げるため。移動の度に掘り出し、埋め込むのは相当の手間だけれど、モンゴルの男性の体力ならどうということがないらしい。
モンゴルで作っている非電化冷蔵庫の模型。蓋が二重になっており、夜になると上の蓋を開けておき、朝が来ると閉めるというもの。右は非電化冷蔵庫の中側、500CCのペットボトルに水を入れたものが並んでいる。水は墨汁をちょっとだけ入れて黒くしている。日本で使っているのはペットボトルではなく水をはっている。「現地の物で現地の人が簡単に作れるもの」が藤村氏の発明のコンセプト。
原理は、星のきれいな晴れた夜の翌朝は寒くなる。。。。と小学校の理科で習ったあの放射冷却。空が高く空気のきれいなモンゴルでは放射冷却が大きく、日中でも4度まで下がる。この結果には藤村氏たちも驚いたそうです。
モンゴルの人たちは羊肉を常食とする。1頭を潰して家族で食べるわけだけれど、夏場は3日と持たなかったものが1週間、10日とかけて食べられるようになった喜ばれている。
ナイジェリアの子供たちのために作った飲料水殺菌装置。放物型にくり抜いた発泡スチロールの湾曲面に太陽光をよく反射するアルミ板を張っただけ。制作費300円。ペットボトルはアフリカでも捨ててあるから子供たちでも簡単に手にできる。
右の写真の台に貼ってあるシールは温度により色が変わる。「この緑がピンクになったら、殺菌できているから飲んでも大丈夫だよ」という印。
このシールは日本から持って行っているがその他は現地で調達できる材料。同じ原理でモンゴル遊牧民のために羊乳の殺菌装置も。自家用だけでなく売れるようになったと喜ばれている。
左は市販されているソーラークッカー。高温調理ができるものだけれど、太陽光を集めているパラボラアンテナアンテナ型の羽根を作るには鋳型を作らねばならず製作に高額費用がかかる。左は藤村氏が考案したソーラーオーブン、器用な人なら日曜大工で作れる。
非電化掃除機は研究試作品が完成し、商品開発進行中。これはブリキ製。プラスチックを使わないのは、
プラスチックで作るには型がいる。大量生産しないと採算が取れない。非電化製品なんてものが大量に売れるはずがない。ブリキなら職人の手作り、200、300の予約が取れれば商品化できる。
プラスチックで作った電化製品は壊れても修理できない。修理すると言っても部品交換しているだけ。ブリキ製品は自分でも修理できる。
プラスチックは廃棄すると塵になり永久になくならない。ブリキはそこらに捨てても2年で土に返る。
これは開発中の籾摺り器。お米は籾殻を取って冷温保存している。それでも酸化するから新米が格段においしい。籾殻付のままなら酸化せずに長期保存できる。籾殻付で保存し食事毎に籾摺りしてご飯を炊くというスローな暮らしがいいという人もいるだろうと商品化を目ざしています。
非電化工房の作品でよく売れているのがコーヒー豆焙煎器。これもコーヒー豆の酸化防止から考えた発明。アフリカでコーヒー豆を有機栽培しても採算が取れない。採算の取れる金額で買うには流通経路を省略するしかない。焙煎なしの豆を家庭で購入してもらえれば一括仕入れができる。家庭で非電化で焙煎し、手動ミルで引いて。。。となったそうです。
アトリエ外観と内部の工作機。ここは試作品づくりだけ、商品化は外部の中小工場に任せています。
宿舎の冬支度が終わったら、ウーファーたちはこのアトリエでの修行に入るのでしょうか。自分のアイディアを形にできるようになるのでしょうか。
彼らの修行期間は1年。1年で身につけられる技能は大したレベルではない。志だけでお金が入らなければ家庭も壊れる。田舎暮らしできる基本を覚え、人と繋がる力をつけ、ビジネスモデルを組み立てられる力がをつけてほしい。。。。ウーファーたちも参加する見学会後の懇親会で藤村氏の言葉です。
月2回のこういう見学会のほか、非電化カフェになるストローベールハウスを作るワークショップなどは、ウーファーたちが人と繋がるチャンス。那須に引っ越す前まで藤村氏が主宰していた発明起業塾のOBたちもここに集まるようになるのでしょう。
ネットで調べると工房の主藤村靖之氏は発明の神様と言われる方、困っていると相談されると「発明家の出番!」とモンゴルでもナイジェリアでも出かけてお役に立とういうお金儲けとは別の次元の発明カ家のようです。
非電化って?ということもありましたが、非電化工房弟子入り日記を書いている住み込みの若者たちウーファー1期生にも興味があり見学会に出かけました。
レジメにはウーファー=W.W.O.O.F.erとあり、Willing Workes Of Orgnic Farm にer? とお聞きしましたが、確認するとWWOOF JAPANというサイトがあり、ここでのウーフはWorld Wide Opportunities on Organic Farmsとなっています。どちらにせよ、ウーフ、ウーファーということば定着しているようです。
案内してくださったのはご子息の藤村研介氏、米国ミシガン大学で熱力学を学びGEに勤務した後、帰国して靖之氏の意志を継がれご夫婦で那須に住んでいるそうです。
ムーミンハウスと名づけたスエーデンのガーデンハウス。外壁はドイツ製の天然の塗料、内壁は蜜蝋を塗る予定。屋根に小さな太陽光発電、日本では直流の省エネ電球がないので電球は輸入品。太陽光発電は直流、交流に変えるインバーターが不用、返還ロスがない、直流は電磁波ないとも言われている。。。
モンゴルのゲル。これから煙突をつけるストーブはモンゴルで使われている薪ストーブ。実際には動物の糞を燃やしている。糞と言っても乾燥しているので匂い等は全くない。ここを外来者の宿泊施設とする予定。
ゲルの左奥に見えるのがパッシブソーラ実験棟。農家が農作業の休憩や倉庫用に使った壁1枚、屋根1枚の建物。現在はウーファーたちの宿舎。自分でベットを作り、母屋から水道を引き、寒くなる前に外壁に断熱材を入れる作業を仕上げねばならない。断熱材は近隣の農家より籾殻を購入済み、出来合いの断熱材を貼るようなわけにはいかい。調理用コンロを入れたが今は母屋で食事をしている。
ウーファー4人のうち2人は体育会系だけれど、40キロしかない男性も。彼は体重を増やすことが課題に加えられ、既に10キロくらい増えているらしい。大工仕事も薪割りも水道の引き込みの土方作業(凍るので深く掘らねばならない)も重労働だけれど、サラリーマン時代のようなストレスがなくなり食べられるようになったのだそう。
ゲルの中に飾ってあった写真。左はテレビで見たことがあるバッテリーを載せた小さな車を馬で引いて転がし発電している様子。2時間走ると1週間分のゲルの中で使う照明と小さなテレビの電気が起こせる。
右の地中に埋まっているのが非電化冷蔵庫。地中に埋めているのは断熱効果を上げるため。移動の度に掘り出し、埋め込むのは相当の手間だけれど、モンゴルの男性の体力ならどうということがないらしい。
モンゴルで作っている非電化冷蔵庫の模型。蓋が二重になっており、夜になると上の蓋を開けておき、朝が来ると閉めるというもの。右は非電化冷蔵庫の中側、500CCのペットボトルに水を入れたものが並んでいる。水は墨汁をちょっとだけ入れて黒くしている。日本で使っているのはペットボトルではなく水をはっている。「現地の物で現地の人が簡単に作れるもの」が藤村氏の発明のコンセプト。
原理は、星のきれいな晴れた夜の翌朝は寒くなる。。。。と小学校の理科で習ったあの放射冷却。空が高く空気のきれいなモンゴルでは放射冷却が大きく、日中でも4度まで下がる。この結果には藤村氏たちも驚いたそうです。
モンゴルの人たちは羊肉を常食とする。1頭を潰して家族で食べるわけだけれど、夏場は3日と持たなかったものが1週間、10日とかけて食べられるようになった喜ばれている。
ナイジェリアの子供たちのために作った飲料水殺菌装置。放物型にくり抜いた発泡スチロールの湾曲面に太陽光をよく反射するアルミ板を張っただけ。制作費300円。ペットボトルはアフリカでも捨ててあるから子供たちでも簡単に手にできる。
右の写真の台に貼ってあるシールは温度により色が変わる。「この緑がピンクになったら、殺菌できているから飲んでも大丈夫だよ」という印。
このシールは日本から持って行っているがその他は現地で調達できる材料。同じ原理でモンゴル遊牧民のために羊乳の殺菌装置も。自家用だけでなく売れるようになったと喜ばれている。
左は市販されているソーラークッカー。高温調理ができるものだけれど、太陽光を集めているパラボラアンテナアンテナ型の羽根を作るには鋳型を作らねばならず製作に高額費用がかかる。左は藤村氏が考案したソーラーオーブン、器用な人なら日曜大工で作れる。
非電化掃除機は研究試作品が完成し、商品開発進行中。これはブリキ製。プラスチックを使わないのは、
プラスチックで作るには型がいる。大量生産しないと採算が取れない。非電化製品なんてものが大量に売れるはずがない。ブリキなら職人の手作り、200、300の予約が取れれば商品化できる。
プラスチックで作った電化製品は壊れても修理できない。修理すると言っても部品交換しているだけ。ブリキ製品は自分でも修理できる。
プラスチックは廃棄すると塵になり永久になくならない。ブリキはそこらに捨てても2年で土に返る。
これは開発中の籾摺り器。お米は籾殻を取って冷温保存している。それでも酸化するから新米が格段においしい。籾殻付のままなら酸化せずに長期保存できる。籾殻付で保存し食事毎に籾摺りしてご飯を炊くというスローな暮らしがいいという人もいるだろうと商品化を目ざしています。
非電化工房の作品でよく売れているのがコーヒー豆焙煎器。これもコーヒー豆の酸化防止から考えた発明。アフリカでコーヒー豆を有機栽培しても採算が取れない。採算の取れる金額で買うには流通経路を省略するしかない。焙煎なしの豆を家庭で購入してもらえれば一括仕入れができる。家庭で非電化で焙煎し、手動ミルで引いて。。。となったそうです。
アトリエ外観と内部の工作機。ここは試作品づくりだけ、商品化は外部の中小工場に任せています。
宿舎の冬支度が終わったら、ウーファーたちはこのアトリエでの修行に入るのでしょうか。自分のアイディアを形にできるようになるのでしょうか。
彼らの修行期間は1年。1年で身につけられる技能は大したレベルではない。志だけでお金が入らなければ家庭も壊れる。田舎暮らしできる基本を覚え、人と繋がる力をつけ、ビジネスモデルを組み立てられる力がをつけてほしい。。。。ウーファーたちも参加する見学会後の懇親会で藤村氏の言葉です。
月2回のこういう見学会のほか、非電化カフェになるストローベールハウスを作るワークショップなどは、ウーファーたちが人と繋がるチャンス。那須に引っ越す前まで藤村氏が主宰していた発明起業塾のOBたちもここに集まるようになるのでしょう。
2009年10月03日
シンポジウム終了
NPO不動産女性会議主催のシンポジウムが終了しました。今年は土曜日の夜になったせいか参加者が少なかったのですが、おかげで、会場からの発言が活発でいいシンポジウムになりました。
結論はコミュニティ。会員側(不動産業者)からは、
「ひとり暮らしのアパート入居者と地域を結びつけるため、家賃をその分下げて町内会費払ってもらい地域の仲間に入ってもらう。」
「認知症、うつ病などの入居者がいるアパートでは週1回入居者全員でお掃除をしている」
事例などが報告されました。
講師にお招きしたキーパーズの吉田太一社長は、
NHKスュペシャル「80才歳の決着〜元兵士たちの日米野球」で取り上げられた日米親善野球を企画し、実現させた方でした。
会員からの提案に沿って、私がお名前、連絡先、周辺情報を調べて講演依頼をしたのですが調査不足でした。
打ち上げの食事会ではシンポジウムのテーマを離れ、経営者仲間として、吉田社長の生き方、経営哲学をお話いただきました。
以下、講演で得た雑学をひとつ。
電車内の忘れ物の一番は傘、二番とは言わないが上位にあるのが御骨。
御骨は忘れ物ではなく、置き去り物。
「一年保管して持ち主が出ない御骨はまとめて葬ってくれる」
のだそうです。
そんなことをしなくても、納骨できないなら、
「焼き場で御骨の引取りを拒否すればよい。」
焼き場で纏めて丁寧に埋葬してくれるのだそうです。
遺体を焼却してお墓に埋葬するようになったのは最近のこと。庶民がお墓に埋葬されることなどもなかった。風葬したり、川に流したり、姥捨ても。。。焼却を行政が強制しているのだから御骨の埋葬もその一環として引き受けるのはおかしなことではないのでしょう。
セミナー開始前、会場東京ウィメンズプラザのロビーで開催していたフェアトレードショップで購入した手提げです。インド製、やぎ皮、3,900円です。最近、和服を着るので、これからの季節の和服外出用にいいかなと選びました。
ロビーでのショップはフェア期間だけですが、その奥の売店では常時販売しているそうです。
2009年10月02日
ルーマニア大使館フォーラム
ルーマニア大使館でアウレリアン・ネアグ駐日大使の講演と立食ディナーの会がありました。
アネグ大使の講演は日本語です。用意された日本語原稿を読む講演ではなくビデオを使いながら大使の言葉でお話しされます。
導入の話題は、ルーマニアというと皆さんはドラキュラ コマネチ チャウシェスクを思い出すだろうけれど、万年筆を発明したのも、飛行機のジェットエンジンを発明したのもルーマニア人。これは知ってほしい。友達にも伝えてほしい。。。。
ルーマニアでのお酒はビールですかワインですか?
という質問に対しては、安いのでビールを飲む人が増えているけれど、やっぱりワインでしょう。お酒の神様バッカスはルーマニア生まれ、ルーマニアは4,000年も前からワイン作りをしていた。ところがある王様が国民がお酒ばかり飲んで働かないからと葡萄の木を全滅させた。
後にワインを造ろうとフランスに相談、フランスの葡萄の木をルーマニアに持っていき根付かせた。その後、フランスの葡萄の木が病気に罹り全滅、ルーマニアの葡萄の木をフランスにあげた。だからルーマニアワインはフランスワインに引けを取ることはない。
日本とルーマニアの経済関係は?
という質問に対しては、日本の企業はリスクを犯さないので、まだ、ルーマニアに進出していない。これからだろう。
(きれいな日本語の女性職員は、ブカレスト大学で日本語を専攻、外務省に就職して1年間の国内勤務後、来日して2年だそうです。彼女が入学した当時日本語専攻の学生は12人だったけれど、今は60人だそうです。)
ルーマニアのモルドバ県とモルドバ共和国の関係は?
という質問に対しては、かつての東ドイツ/西ドイツ、今の韓国/北朝鮮と同じ。島国ではないから、勝ったり負けたりで国境が変わった。モルドバ語もルーマニア語も同じ言語。元は一緒だった。それなら一緒になれればいいのだけれど経済負担が大きくむずかしい。モルドバ共和国は農業国。農産物をロシアに輸出している。ルーマニアにはロシアに代わってモルドバ共和国の農産物を全て引き受ける力はない。
上がルーマニア、下がモルドバの国旗、国章です。こんなに似ていました。
アネグ大使の講演は日本語です。用意された日本語原稿を読む講演ではなくビデオを使いながら大使の言葉でお話しされます。
導入の話題は、ルーマニアというと皆さんはドラキュラ コマネチ チャウシェスクを思い出すだろうけれど、万年筆を発明したのも、飛行機のジェットエンジンを発明したのもルーマニア人。これは知ってほしい。友達にも伝えてほしい。。。。
ルーマニアでのお酒はビールですかワインですか?
という質問に対しては、安いのでビールを飲む人が増えているけれど、やっぱりワインでしょう。お酒の神様バッカスはルーマニア生まれ、ルーマニアは4,000年も前からワイン作りをしていた。ところがある王様が国民がお酒ばかり飲んで働かないからと葡萄の木を全滅させた。
後にワインを造ろうとフランスに相談、フランスの葡萄の木をルーマニアに持っていき根付かせた。その後、フランスの葡萄の木が病気に罹り全滅、ルーマニアの葡萄の木をフランスにあげた。だからルーマニアワインはフランスワインに引けを取ることはない。
日本とルーマニアの経済関係は?
という質問に対しては、日本の企業はリスクを犯さないので、まだ、ルーマニアに進出していない。これからだろう。
(きれいな日本語の女性職員は、ブカレスト大学で日本語を専攻、外務省に就職して1年間の国内勤務後、来日して2年だそうです。彼女が入学した当時日本語専攻の学生は12人だったけれど、今は60人だそうです。)
ルーマニアのモルドバ県とモルドバ共和国の関係は?
という質問に対しては、かつての東ドイツ/西ドイツ、今の韓国/北朝鮮と同じ。島国ではないから、勝ったり負けたりで国境が変わった。モルドバ語もルーマニア語も同じ言語。元は一緒だった。それなら一緒になれればいいのだけれど経済負担が大きくむずかしい。モルドバ共和国は農業国。農産物をロシアに輸出している。ルーマニアにはロシアに代わってモルドバ共和国の農産物を全て引き受ける力はない。
上がルーマニア、下がモルドバの国旗、国章です。こんなに似ていました。