2005年10月21日

亀も空を飛ぶ

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 イラク戦争を舞台にした映画です。クルド人の子供たちの悲惨な戦時下の物語なのですけれど、いろいろな村を流れ歩いて知識のある孤児の男の子が、戦況も分からずなすすべもない村の大人たちアドバイスし、パラボナアンテナを立てて衛星放送を受信できるようにしてあげたり、子供たちを仕切って地雷除去を依頼する地主たちとの交渉したり、子どもたちが掘り出した地雷を売る価格交渉をしたり、その利発なよそ者のリーダーを子供たちが慕い、危険な仕事でわずかな現金収入を得て、しっかりと生きているのです。
 利発な孤児の男の子は、ハラブジャから来たという赤ん坊を連れた難民の兄妹の妹に恋をします。かたくなに心を閉ざす少女、妹と赤ん坊を守ろうとする両腕のない兄。その兄も現金収入を得るために、口を使って地雷の芯管を抜いています。

 戦争映画だけれど、戦闘場面は少女のつらい回想シーンだけ。抒情詩のような映像が、世界中の家庭のテレビに映し出されたあのコンピューターゲームのような戦闘の下の庶民の現実を伝えてくれています。両腕のない兄妹の兄も、地雷でなくした片足の代わりの一本杖を使って走り回ってリーダーの手伝いをする少年も、イラクの普通の子供たちから選ばれたのだそうです。亀も空を飛ぶ」の上映は岩波ホールです。



kumie62 at 23:26│Comments(0)TrackBack(1)clip!その他 

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1. 亀も空を飛ぶ  [ ★☆★ Cinema Diary ★☆★ ]   2005年11月01日 22:45
5 鑑賞した日 : 10月29日土曜日 鑑賞した劇場 : シネマスコーレ(12:40〜)   信じられないほど疲れました。この疲れは長編のつまらない作品を観た時の疲れとは違います。呆然となり自分のおかれている状況が分からなくなりました。凄い作品を観てしまった…。....

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