2006年01月19日

関東大震災での土蔵と木造の被害率

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  耐震強度偽装問題に関して(財)住宅保証機構の方のお話がありました。写真はいただいた資料です。「関東大震災の被害は下町と山の手では大きく異なっていた。下町の神田、下谷、浅草、本所、深川では木造建築の被害が多く(10〜30%)、土蔵は1%前後。これに対し、山の手の麹町、麻布、四谷、牛込、小石川、本郷では5〜20%の土蔵が壊れたが、木造建築の被害は5%以下であった。これは地盤の柔らかい下町では地盤がゆっくり揺れて、木造建築が共振を起こしやすく、地盤の堅い山の手では地震が小刻みに揺れて、土蔵のようながっちりした建物が地盤と共振して揺れたためであったと考えられる」とあります。

 この経験値によれば、小刻みに揺れる硬い岩盤の上には柔軟な構造の高層ビルなどを建て、ゆっくりとした大きな揺れを起こす柔らかな地盤の上には、小さく小刻みに揺れる鉄筋コンクリートの建物などを建てれば地震に強くなるということになります。

 いろいろな議論はあるけれど、耐震性の判断は単純明快にできるものではなく、耐震性がありとして建築確認が下りている建築を耐震性に問題ありとして否認するのは簡単なことではないようです。



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