2006年06月18日

イスラム金融

fac7e9a6.JPG 日経新聞一面に「『イスラム金融』受け皿整備」と載っています。中東マネーをどうやって取り込むかを狙って政府、金融機関が動き出したとあります。5面の解説記事にも、イスラム文化というか一般のイスラム教徒にとっての金銭について考え方については全く書かれていません。

 イスラム教徒について私たちが目にしている映像は、爆弾、テロ、紛争、黒づくめの女性のイメージですが、私の知っているイスラム教徒はとても穏やかな方たちでした。
 フィリッピンから二人の幼児を連れて留学している母親(母親のみ公費留学に合格、父親は自費留学で後から来日)から、子供の断食について聞きました。「世の中には食べられない人たちがいることを考えましょう。。。」と、「短い時間、水だけ我慢する」から始め、幼児の体力を考え、成長に合わせて少しずつ時間を延ばしていくのだそうです。

 コーランが金貸しを禁じているのも弱者への配慮でしょう。「金貸しは禁ずるが、人々の暮らしに貢献するビジネスに資金提供することはいい。ただし、金貸し業ではないのだから、失敗しても投資した物品等以外の取立てをしてはいけない。」というのは、多くの人々は頷くことでしょう。日本人だって、担保価値を評価して不動産の抵当権を取っておきながら、払えなくなると別の資産まで抑えて取り立てる日本の銀行のやり方が真っ当だとは思っていないわけです。

 イスラム圏は人口は世界の5分の1、人口減少がないから、将来的には世界人口の4分の1、3分の1になるのかもしれません。5分の1は2001年の多民族共生セミナーの記録です。  「イスラムの考え方がグローバルスタンダードになる時代が来るのかもしれない」くらいの視点を持ってイスラム理解を進めることが紛争を鎮める力になるのでは。。。。



kumie62 at 21:11│Comments(0)TrackBack(0)clip!その他 

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