2006年11月22日

CASBEEによる環境格付(1)

baa53cf0.JPG日本の住文化研究会は慶応義塾大学理工学部システムデザイン工学科伊香賀俊治教授によるCASBEE(キャスビー)のお話でした。
CASSBEEは、Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiencyの頭文字、建築物総合環境性能評価システムです。すまい、建築、まちづくりにおいて環境に与える様々な負荷を1から5までの5段階評価で数値化し、環境負荷の少ない建築をしていこうというものです。
川崎神戸、名古屋大阪などそれぞれの自治体がそれぞれの進め方で採用しています。横浜市の場合は希望者を対象に無料でCASBEE評価をし市長名で認証する制度をスタートさせています。日産が第1弾認証を目指せば、トヨタは日産以上の数値でやれ、となる。これからは、設計コンペには「CASBEE評価4以上」というような条件が入るのが当たり前になるでしょう。

CASBEEの評価基準は英語版、中国語版ができ、韓国語版は出版準備中です。中国では北京オリンピックに向けての建築にこの基準が採用されているとか。ISOの評価基準にも取り入れられ、サステイナブル社会に転換していくための国際的なものさしを目指そうとしています。

日本では、すでにスタートしている住宅性能評価制度環境共生住宅認定制度があり、先行している評価基準の4段階を5段階に当てはめるため、CASBEEでは4を評価しない方法で包括評価しているようです。

自治体版CASBEE導入の状況(2006年10月現在)はCASBEEのホームページに掲載されています。

パジャマの上に綿入れ半天を着て、もうちょっと、暖房なしでやってみましょう。。。