2009年05月28日

原丈人さんの講演会「これからの日本と世界」

af6bae5c.jpg原丈人さんの講演会に行ってきました。
原氏についてはテレビ番組で、

1.考古学の研究資金を作るためにスタンフォード大学経営大学院で経営学を学び、ベンチャーキャピタリストとして成功した

2.儲けるための出資ではなく育てたい技術に出資、育成、経営に携わって成功させている

3.会社は株主のものというアメリカ型資本主義は社会のためにならないと公益資本主義を提唱している

4.動画を鮮明なまま圧縮する技術に成功し、バングラデッシュのNGOと合弁でインターネット会社を創り、その最先端の技術を使ったインターネット通信網により、農村の医療と教育を充実させる仕事に情熱を注いでいる

という事前知識がありました。

今日の講演では、

3.について、奴隷商人を例にあげ、今(アメリカ型金融資本主義が)やっていることは後世の歴史で、奴隷売買と同じように違法だと残るだろう。けれど、アメリカ(経済、財政に携わる人たちの考え方)は変わっていない。リーマンショックのようなことがもう一回くらい起きるだろう。

日本には会社は公器だという考え方がある。経営者と労働者の報酬の差もアメリカのように大きくない。今こそ、日本は世界に役に立つ新しい技術を開発し、世界から必要とされる国にして行こう!

4.の合弁企業が氏の言う公益資本主義の企業モデル。社名はbracNET社、BRACはバングラデッシュの世界最大のNGOでBRACの出資は40%。通常、10億儲ければ半分は税金、株主にも配当、内部留保等を差引くと、バングラデッシュの貧困解消に廻せる資金は2500万円くらいになってしまう。BRACと合弁すればNGOは非課税だからBRACの取り分4億は丸々、BRACの活動に使える。公益資本主義のための会計基準や税法を作るには時間がかかる。今の欧米型の会計基準で貧困撲滅のための資金を作るもっとも優れた方法。

講演では触れていませんでしたが、糸井重人さんのほぼ日刊イトイ新聞によると、bracNET社はグラミン銀行とも提携しています。bracNET社はグラミン銀行のグラミン銀行の2000支店を利用できる。グラミン銀行もbracNET社の最新技術がほしい。

そのほかにも、アフリカの飢餓の子供たちに蛋白質を供給するを方法として、スピルリナ(藻)の大量製造技術の開発、国連の旗の下で日本の若者を現地に派遣するシステムづくり等々、感動的な氏の活動がたくさん紹介されました。

kumie62 at 02:03│Comments(4)TrackBack(0)clip!その他 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ara   2009年05月28日 08:16
5 昨日は 日本人であることが嬉しくなった日でした。

川本さんの

ステキなお着物姿が講演内容ともマッチして
皆さんの印象に強く残ったようです。

今後 原 さんの 読書会を神田で行いますので
宜しくお願いします。

昨夜は とっても楽しいおしゃべりが
できて ありがとうございました。

もてない社長より

2. Posted by kumie62   2009年05月28日 10:42
講演会の情報をいただきありがとうございました。
一度、なまでお話をお聞きしたかった方です。

1月に100才で亡くなった母の着物です。
150センチもなかった人ですから寸法直しが必要ですが、
裄と身幅をだけ出していますがおはしょりはぎりぎりで
ごまかして着ています。
経営を下りて暇がありますので、
少しずつ直して着てみようと思っています。
3. Posted by セグパパ   2009年05月28日 21:37
5 川本さん

昨夜のお召しものは本当に素敵でしたね。

そうなんですか?

お母様は100歳までご存命だったのですか?

とてもお元気でいらしたのですね。

でも川本さんは、お着物と洋服では随分と
感じが違いますね。

このブログのお写真は、やはり会長としての
威厳が備わっていますね。

では、また!
4. Posted by ゆきばば   2009年05月30日 11:35
5 凄い日本人を紹介して下さりありがとうございます。

「国富論」は書店で目にしてましたが、
私には、関係のないお硬い書物と手にも取りませんでした。
書店で原丈人さんの本を探して、是非読んでみたいです。

動画は、目から「うろこ」感動です。

日本の将来に不安を感じてましたが、
希望、期待が持てました。

マネーゲームで安易にお金を手にする事の落とし穴に学び
日本の得意とする「ものづくり」の技術を
世界が必要としてくれる「国づくり」をしてくれるリーダーが
現れたと思いました。



この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔