2011年12月19日

明代に建立された文峰塔

88bc9353.jpg  明代に建てられた塔です。それまで南通からはひとりも出ていない状元(科挙のトップ合格者)を出したいと願って建てられたものだそうです。その後、2人の状元が出ています。

  その2人目が清朝末期に状元になった張謇(けん)です。
  彼は清朝にも孫文、袁世凱政府にも関りますが政治の世界から離れて故郷南通に帰り、実業により自らの手でより良い社会をつくる道を選びます。彼は都市計画にも意欲的で、この文峰塔周辺に博物館や学校を建て、文教エリアにしています。

  南通には文峰という名前がついているホテルや公園、住宅団地、コンビニクラスの商店などがたくさんあります。この塔は遊園地になっている文峰公園の濠ひとつ隔てた隣地に建っています。最初に通ったときは工事中の塀があったこともあり、何も知らなかった私は愚かにも文峰グループが遊園地のシンボルとして近年になって建てたものかと思ってしまいました。今は宗教的管理をしていないことと、日本で見慣れている塔とは違い六角の五重塔のせいかもしれません。

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