2015年09月26日

劇団青年劇場の「真珠の首飾り」を観ました

20150823 「真珠の首飾り」の亀有の公演を観てきました。

 1946年2月4日、ダグラス マッカーサーの指示の下、GHQ民生局長をトップとする日本国憲法草案作成チームが極秘裏に発足します。集められたメンバーは軍人+民間人28人。弁護士、法学者、元民主党議員のほか日本の大学で教えたことのある教授等日本通も。最年少メンバーベアテ・シロタさんは17才まで日本で育っており、当時22才。彼女は女性、子供の人権を担当しており、89才になった彼女が物語の進行役をするという演出です。

 草案作成作業は、24人が立法権、行政権、人権、司法権、地方行政、財政、天皇に関する各委員会及び前文に分かれて執筆、運営委員会4人がそれを取り纏め、1週間で草案を仕上げます。

  マッカーサーの指示は3つ、‥傾沈の存続 ∪鐐菠棄 I建制の排除。
 何故1週間かというと極東軍事委員会が天皇の戦争責任を云々する会議が始まる前に天皇制を存続させる憲法草案を作ってしまう。
  何故戦争放棄かというと極東軍事委員会に天皇免責を受け入れさせるため。

明治憲法から抜け切れない日本政府側はこの草案の修正を試みますが、結局はGHQ側の説得に応じ、若干の修正をもって政府案として発表されます。これに対する各党の反応は、社会党が女性の人権をもっと強化、外国人の人権条項を加えたいという希望(これは、ベアテ・シロンさんの原案にあったが運営委員会に削除されたもの)、共産党から天皇条項の削除。保守系2党は賛成。更に国民は大賛成という結果。草案作成チームはこの結果を喜びながら解散。

 「占領軍アメリカが作った憲法だから自前の憲法を作るべき」という声がありますが、GHQ草案作成にかかわった人たちは、国連憲章に則り、天皇制を残すためイギリス憲法をベースに、アメリカ、ソ連、ドイツワイマール憲法等々からよいところを取り入れ、当時の最先端をいく理想的な憲法を作ろうとしており、その熱い思いが伝わってくる舞台でした。


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