2017年01月06日

三笠宮が70年前に天皇の譲位を認める制度を提案

image    テレビの皇室番組で昨年、享年100才で逝去され三笠宮(昭和天皇の弟)を取り上げていた。「三笠宮は戦争中、支那派遣軍参謀として南京に駐在し、日本軍の中国人虐殺を見て、聖戦と言われる日中戦争の実態を改善すべく報告した。報戦後も南京虐殺はなかったという声に対して反対する発言をされてきた。」ということはお亡くなりになった時に報道されていたが、この番組では主に、三笠宮が皇室典範改正審議中に提出した意見書「新憲法と皇室典範改正法案要綱(案)」を紹介していた。死以外に譲位の道がないことは新憲法第18条『何人も如何なる奴隷的拘束をうけない』という精神に反しないか。基本的人権がみとめられた憲法下、天皇にも人権が考慮されるべき。と天皇が皇室会議に譲位を発議できる条文を加える提案をしていたことを紹介していた。

   天皇は死ぬまで天皇というのは日本の伝統ではない。明治になり、ヨーロッパを見聞した伊藤博文が欧米列強が強いのはキリスト教という一神教信仰にあると分析し、日本の一神教として天皇教を思いつき、神である天皇は死ぬまで天皇、生前譲位は相応しくないとなったもの。
    だから、安倍晋始を筆頭に天皇が元首だった戦前に回帰したい勢力は天皇に生前譲位はさせたくない。しかし、国民は天皇の譲位発言に好意的であり無視はできない。そこで、今回に限り譲位を認める特別法で対応しようとしている。特別法で譲位ができる道があるなら、将来、政治権力に都合の悪い天皇を譲位させることも可能になる。憲法は第2条で、「皇位の継承は国会で決めた皇室典範による」と明確にしている。特別法などという姑息なことをせず、皇室典範を改正し恒久制度にして譲位を可能にすべきである。



kumie62 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)clip!憲法 | 政治

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