2017年02月13日

映画「抗い」を見てきました

image抗い」は記録作家林えいだいさんの取材を追ったドキュメンタリー映画です。83才、癌を患い、「残された時間にやるべきことをやりたい」と抗がん剤治療を止め、セロテープを巻いて万年筆を指に固定して原稿をかく。
   彼の父親は奈良時代から続く神社の神主、筑豊炭鉱での過酷な労働に耐えかねて脱走する朝鮮人を庇い、特高警察の厳しい取調べを受け、自宅に帰って間もなく死亡。これが彼の原点、徹底した聞き取り調査により、戦争を支えた悲惨な炭鉱労働の実態、特攻機炎上の犯人として敗戦を前に処刑された朝鮮人の特攻隊員の無実の証明で戦争における差別、そして非戦を訴えている。
    重いテーマですが、高齢にもかかわらず筋肉質のえんだいさんの躯体、風貌が、ジャーナリストとしての逞しさを伝え、諦めてはいけない…という思いにさせてくれます。

    今回、シアター イメージ フォーラムを初体験しました。渋谷駅から5分、64席と100席のミニシアターで、坐り心地のよいしっかりした椅子、前席背もたれのフックにリュックサックを掛け、ゆったり鑑賞できました。上映開始30分前から整理券を発行し、15分前から順番に入場。鑑賞を終わって出てくると、もう、別の映画の整理券を持った客が待っていました。効率よく運営することで、こういう映画の上映を可能にしているのでしょう。この上映館にも拍手!
    
 

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